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2009年2月

2009年2月24日 (火)

新規事業の三年後の生存率は?

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上のグラフは、2006年版中小企業白書から抜粋したもので、事業所の開業年毎に前年の事業所数を100として、次年度に存続している事業所の割合を示したものです。

折れ線は、全事業所(法人・個人含む)の平均の生存率を示しています。

これを基に計算しますと、三年後の生存率は52.7%、ほぼ半数の企業が消滅していることになります。

同じく、十年後の生存率は26.1%に過ぎず、4分の3が消滅する計算です。

これから創業される方にとっては、大変厳しい数字だと思います。

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同じく2006年版企業白書からの抜粋ですが、福岡県は、開業率5.1%、廃業率7.1%と他都道府県出に比べて、出入りの激しい状況となっています。

厳しい現状を指摘して、開業を思いとどまるよう申し上げているのではありません。高いモチベーションはそのままに、十分な準備をお奨めしているしているのです。

前述の生存率も、法人と個人事業では大きな開きがあります。

例えば、三年後法人62.7%個人事業37.6%)十年後同35.9%同11.3%)という具合です。(いずれにしても厳しい数字かもしれませんが)

これは、規模の違いだけでなく、準備や計画性の違いによるところが大だと思います。私自身が繰り返した失敗を振り返るにつけ、創業者の方には、三つのマインドのこともそうですが、備えあれば憂いなし先憂後楽の発想を是非お持ちいただきたいと願う次第です。

2009年2月23日 (月)

転換を求められる三つのマインド

Photo 市場縮小、デフレーションを前提に計画を立てなければなりません。

下りのエスカレーターに乗っているようなものですから、成長期のようなインフレ経済マインドでは駄目です。

過去の投資負担が経済成長(インフレ)で自動的に減殺されることはなく、過剰投資や初期計画の失敗は命取りになります。とりあえず実行して徐々に成功するというモデルは過去のものとなりました。

縮小市場では、ちょっとした差別化を図れば成功するという経営マインドも通用しません。同業他社に対して多少の差をつけても、思いもよらない異業種の参入全く異なる製品やサービスを提供する他社と顧客シェアを奪い合い、業界そのものが淘汰される可能性すらあります。現状のサービス・製品に拘らず、顧客に満足を提供し、喜ばれ選ばれる仕組み作りが求められます。

産業のサービス化により、個人の生産性は大きく異なるようになりました。また、価値観が多様化し、変化の激しい社会にあっては、会社のトップダウンやブランドだけでは維持できず、それを顧客に対して具現化する個人が重要となってきます。会社の価値観やブランドイメージを共有し、臨機応変に対応できる自律人材を活かす組織が求められています。

旧来の管理統制一辺倒の組織マインドは捨てるときが来ています。

2009年2月22日 (日)

目指せ!創業経営者

Photo 社会保険労務士をしておりますと、創業をお考えの方からご相談を受けることも少なくありません。

事業開始といいますと「ヒト・モノ・カネ」の経営資源のうち、先立つもの=カネ=資金繰りが一番、最初に来るようで、専門仕業でいいますと、税理士・会計士に相談されるケースが多いのが現状でしょう。

ところが、その相談を受けられた税理士の方から、私どもにご相談が回ってくるのです。やはり、産業のサービス化が進む中、ヒト=人材の重要性が高まっているからでしょう。人件費コストは、サービス業にとっては最大のコストでもありますから。

創業をお考えの方に、私どもが最初にご確認いただくようにしていることがありますので、少々まとめておきたいと思います。

上のグラフは、将来の人口推計ですが、日本の人口は既に減少に転じており、消費の主役である生産年齢人口(15歳~64歳)は長期減少トレンドに入っています。国内市場が縮小に向かう中、海外においても、金融破綻の影響による需要縮小、国際競争力の低下で思うような市場拡大ができないのが現状です。

国内外で“市場”が縮小して行く中で、生産者やサービス者の数も、当然減少して行かなければなりません。それが私たちの周りで淘汰が始まった主因なのですが、皆さんは、この大きな流れに逆らって創業されることをご確認いただきたいと思います。

今こそ、三つのマインドを転換する必要があります。

2009年2月15日 (日)

厚生労働省もYou-Tube

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厚生労働省もYou-Tubeで情報配信を始めました。

第一弾は、舛添大臣の挨拶といいますか、厚生労働行政への国民の協力を求める内容となっています。

小島よしおをブレイクさせたのもYou-Tubeだそうですが、マスメディアの活用には熱心な舛添大臣のこと、利用しない手はないと思ったのでしょうか。

養老の星☆幸ちゃんのステージを見る機会があったのですが、彼もYou-tubeが生み出したスター?だそうで、農協のおっちゃん(すみません)が全国で営業に回れるのですから、意外な効果があるのかもしれません。

いずれにしろ、思いっきり踏み込んだ発言をしないと、ただのパフォーマンスに終わりそうです。

相変わらず、社会保険事務所では、保険料の支払いに困った社長に対して職員による不正な示唆が行われており、オブラートに包んだような改革では間に合わないと思いますが、いかがでしょうかsign02

2009年2月13日 (金)

「中小企業緊急雇用安定助成金」が創設されました。

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「リーマン・ショック」以来、世界同時不況の影響もあり、日本の景気は急激に悪化してきました。派遣労働者の解雇や新卒者の内定取り消しをはじめとして、製造業を中心に雇用調整の荒波が押し寄せてきています。

 

そこで、雇用維持のため、労働者の一時帰休などに支給される、従来の雇用調整助成金制度を見直し、その受給要件の緩和を柱とした「中小企業緊急雇用安定助成金」が創設されました。同助成金は、平成20年12月1日からの当面の措置とされています 既に助成金の相談窓口は問い合わせが殺到し大混雑となっています。緊急対策として次年度以降実施予定であったものを前倒しで実施するとの話もあり、年度末は助成金には目が離せない状況となりそうです。

雇用調整助成金と「中小企業緊急雇用安定助成金」との差異を表にまとめましたが、大幅に受給要件が緩和されていますのでご確認ください。今後、前者は大企業、後者は中小企業のみを対象として、住み分けが図られるようです。

運用の見直しにより、利用しやすくなった「中小企業緊急雇用安定助成金」ですが、以下の点はご注意ください。

①残業があると、「休業中=生産調整中に残業があるのはおかしい」との考えから、受給額が減殺されます。残業が多い事業所では助成金0sign02ということもありえます。

②「名ばかり管理職」の問題をはじめ、管理職のグレーゾーンを抱えている事業所は、支給対象外となります。

③助成金の対象期間中の解雇について、合理性がないと判断された場合は、助成金の支給を一時延期されます。

④休業・教育訓練・出向の三形態が助成の対象となりますが、教育訓練・出向には制約が多く、まずは休業のみで申請し、その後に教育訓練・出向を考える方が得策でしょう。

いずれにしましても、しっかりとした休業計画を立てることが、助成金への近道となります。

まずはhttp://www.mhlw.go.jp/general/seido/josei/kyufukin/a01-2.htmlを参照ください。

2009年2月12日 (木)

由布院 寛ぎの宿 なな川

034s 湯布院に行ってきました。

寛ぎの宿 なな川にお世話になりました。

昨年八月に開いたばかりだそうで、新築の香りが残っている部屋でした。

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実は、なな川は、旅亭 田乃倉の奥に新設された二階建て(メゾネットというんですか)の別棟風の部屋で、全部で五棟あります。

渡り廊下では、左=田乃倉、右=なな川といった風になっています。

Y398232008_2 部屋には、檜風呂の内湯と露天風呂が付いています。

特に露天風呂はとても広くて、家族4人でも悠々入れるほどの大きさです。

少し熱めの湯に、雪がちらほら舞いまして、ビール飲みながらの半身浴は結構いけます。

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夕食は、これでもかsign02というくらいのボリュームでした。

これは、先付と前八寸ですが、これだけで満腹になりそうです。

自家製農園で採れた蕪は、葉まで付いて野趣もあり、特に印象に残りました。

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メインは、豊後牛のしゃぶしゃぶです。

きれいな霜も入って、中々美味しかったです。

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蓋物 栗餅 煎りだし 菊花おろし掛けです。

美味しさやボリュームもさることながら、器が綺麗なんですね。

ひとつひとつの器が美しく気が利いていると思いました。

食事は、部屋食ではなく、和室の座敷で食べるのですが、また違う雰囲気が味わえてこれはこれでいいなと感じました。

050_2 要所要所には、花が飾ってありまして、和の旅館らしさを醸し出しています。

川や温泉などベースに水の流れる音がある他はとても静かで、金隣湖の近くの立地と思えません。

滝の近くでも同じ感覚になることがありますが、流水には遮音の効果があるのかもしれません。

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部屋には立派な玄関があります。

絵手紙風の花の絵が飾ってありました。

渡り廊下やちょっとした空間に生花か、こんな感じの絵が飾ってあり、気配りを感じます。

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旅館オリジナルの麦焼酎です。

中味はいたって普通の麦焼酎ですが、おみやげに買いました。

ちょっと高かったかもしれませんが、オリジナルですからということで。

052 とても朝食とは思えない豪華さです。

健啖家にはもってこいですが、小食の方には大変かもしれません。

辛子明太子が上品で美味しかったですね。

手前左は、ひじき粥ですが、娘が大変気に入りまして、我が家の定番になりました。

部屋のお風呂の他にも6カ所ほど、内湯や露天風呂があり、一歩も外に出なくても楽しめます。非日常にどっぷりつかって、ゆっくりした時間を楽しむ場所でした。

2009年2月11日 (水)

「ありがとう」は掛け替えのない仕事の報酬

Img_0232s 学生時代の郷愁か、無性に牛丼ビッグマックは食べたくなるときがありまして、ランチに選ぶことがあります。モスの方が美味しいのですが、このあたりは一種の刷り込みでしょうか。

何気なくトレイに敷いてある広告を読んでいますとこんなコピーが目に入りました。

「ありがとう、っていってもらった回数をこっそり数えている」

赤丸の部分ですが、他の居そうにないモデル的コメントの中で、親近感のある彼の表情を見て、長男のことを思い出しました。

長男は、今春、大学を卒業するのですが、在学中ずっとスポーツショップでバイトをしていました。小学校で剣道を選んだのは武者ガンダムになりたいからだったと思える程のオタク系で、接客業はいかがなものか?と思っていたのですが・・・。

卒業前にお礼方々、仕事ぶりを見に行きました。これが結構、自信たっぷりで妙な?(といっては彼に失礼ですが・・・)感じでした。

中・高でこれまたなぜか?テニスを選んだのですが(多分、テニスの王子様の影響か?)、試合よりはコート整備とガット張りの話しか聞かなかった次第で。ひとつは彼の高校時代は、私の低迷期にドンぴしゃはまっていて、ろくに家にいなかったこともあるのですが。

彼曰く「これでもね、一日に4通ThankYouレターが来たsign03ことがあるとよ。社長のところに直接行くからそれはもう大騒ぎ。」

オタクですから、ラケットやガットの蘊蓄は語れるとは思っていたのですが・・・。うれしい誤算でしたsmile

3年半の勤務で、時給が上がったことはないようですが、掛け替えのない報酬を手にしていたようです。

ThankYouレターを書いていただいたお客様にも感謝ですが、こういうフィードバックの仕組みをしっかり機能させておられた会社にも感謝sign03感謝sign03です。

「親はなくとも子は育つ」とはよく言ったものですが、「渡る世間は先達ばかり」とでもいいますか、やはり「石の上にも三年」、仕事は砥石ですね。

ThankYouレターを取り入れている企業は多いと思いますが、形骸化したり当初の意義が忘れられていることも、これまた多いように思います。

ありふれた地味なツールも継続活用で、社員にもっとも重要な報酬「成長」をもたらすことができると痛感した次第です。

2009年2月10日 (火)

昨年12月の失業率統計、やはり派遣が主要な問題ではない

200812_3 昨年暮れから新年に掛けては、派遣村の話がテレビや新聞を賑わせていましたが、 問題はもっと別のところにあるようです。

左表は、昨年12月の毎月勤労統計から抜粋した資料です。一昨年12月との対比で就業者数の増減を表しています。

就業者の減少(65万人)のうち、雇用者はわずか7万人に過ぎず、自営業者(家族従業員含む)は54万人に達します。

自営業者の評価は様々にあるかもしれませんが、少なくとも自己責任を体現した人たちであり、労働基準法などの保護法律のない世界で、日本の経済を底辺で支えてきたといえるでしょう。

開業1年で3割、三年で7割が廃業すると言われる厳しい経営環境を乗り越えた自営業が法人化し、さらに大きな雇用を生み出す道筋がどんどん細っているのです。

200812_4 左表も同じく昨年12月度の毎月勤労統計から抜粋したもので、年齢別の完全失業率を示しています。

15歳~24歳で6.4%25歳~34歳が5.2%若年層で高くなっています。

企業にとって15歳~24歳は新人層であり、新たな息吹を吹き込み、将来の成長を期待させる層のはずです。

25歳~35歳は中堅層であり、役職でいえば主任・係長あたりで、最もコストパフォーマンスが高く、企業収益に貢献する層です。

求職活動も活発な世代なので一概に言えない部分もありますが、企業が調整しやすいところで雇用の需給調整をしていると言わざるを得ない面があるでしょう。

二つの資料に共通なところは、上流の森の部分がやせ衰えていることでしょう。森林が痩せれば下流に実りがないのは当然のことで、現象面に一喜一憂することは無意味なことです。

起業家の端緒としての自営業者や一樹百穫のはずの若年層に対して、十分な社会的投資がされることが求められています。

真珠が欲しければ、阿古屋貝に核を入れないといけません。そのことを真剣に考える時期が来ているのではないでしょうか?

2009年2月 9日 (月)

《人の振り見て》経営の問題を考える!

Report200902_3 「不景気になると儲かっていいね」といわれる今日この頃です。

社会保険労務士が、リストラ助成金で喰っていると思われるのは、少々心外thinkではありますが、業界の現状を考えると仕方がないと思う面もあります。

私は、社会保険労務士の使命は「中小企業の人事・労務管理の確立」だと思っております。

その手始めとして、経営者マネジャー、又これからそうなっていかれる方に、身近な事例を通じて、マネジメントを一緒に考えていただきたいとの思いから、毎月レポートを発行しています。

今月号の内容を紹介させていただきます。ご興味のある方は、下記のアドレスに「レポート希望」と明記しメールをください。PDFでレポートを送付申し上げます。

matsuda@e-roumu.com

氏名その他の記載は不要です。お知らせいただいたメールアドレスも、レポート送付以外の目的で一切使用しませんので、お気軽に申し込みください。

【経営成功の秘策?】

多くの経営者が、《優秀な人材》がいて、《強い組織》があって、《黒字経営》を続けたいと考えています。しかし、その実現のために決まった方法や完璧な戦術などは存在しません。だからこそ、多くの経営者が様々な成功例に答えを求めます。しかし、一般的な成功例を見ても、「どうも机上の空論のように思えて・・・」とお感じではないでしょうか?

【分かりやすく簡潔な事例で体感】
私どもでは、経営現場で起こる様々な“問題”や“事件”を取り上げ、経営者の皆様が“他人事”ではなく“自分事”に置き換えられるよう、分かりやす
く簡潔な事例をレポートにまとめております。現状の再確認のきっかけや、組織活性化のヒントになれば幸いです。

【今月のレポートタイトル】
“謝罪”から組織成長のヒントを学ぶ
           会社の明暗を分ける“経営者の選択”
 

【レポート概要(全5ページ)】

【1】不祥事の先に見えるもの
【2】「習慣は第二の天性」との戒め……
【3】緊張感の欠如が招いた事態
【4】記憶に残るのは、“その後”どうしたか
【5】ピンチが浮き彫りにした“改善シグナル”

2009年2月 5日 (木)

改正労働基準法で何が変わる?

P1030532s_2  平成19年3月の閣議決定を経て長らく国会審議入りしていた「改正労働基準法案」が、1年8カ月を経て、ようやく成立しました。

本法の施行は平成22年4月とまだ先ですが、今後の労務管理実務に大きな影響を与えるものです。

改正ポイントの第一は「月の時間外労働が一定時間を超えた場合の賃金割増率のアップ」です。

月の時間外労働時間が45時間を超え60時間までの場合

→割増賃金率 2割5分以上の率で労使協定で定める率(努力義務)

60時間を超えた場合

→割増賃金率 5割増

残業の多い会社には、かなりコストアップとなる内容ですが、中小企業には、当面、割り増しアップの規定は適用しないとされています。当面とはかなり曖昧ですが、この辺りが難産の結果と言えるでしょう。

この場合の中小企業とは、「その資本金の額又は出資の総額が3億円小売業又はサービス業を主たる事業とする事業主については5000万円卸売業を主たる事業とする事業主は1億円)以下である事業主及びその常時使用する労働者の数が300人小売業を主たる事業とする事業主については50人卸売業又はサービス業を主たる事業とする事業主は100人以下のものをいいます。

改正ポイントの第二は、「労使協定締結による5日以内の時間単位での年次有給休暇制度の創設」です。

労働者の過半数で組織する労働組合(労働組合がないときは労働者の過半数を代表する者)との労使協定で「時間単位で有給休暇を与える労働者の範囲」、「時間を単位として与えることができる有給休暇の日数(5日以内)」などを定めることにより、従来よりも細かい単位で有給休暇を取得できるとする内容です。

昨今の有給休暇の取得率の低下に歯止めを掛けようとするものですが、効果のほどは疑問です。

難産の末の改正ですが、枝葉末節といっては言い過ぎかもしれませんが、改革の本丸からはほど遠いと感じます。

派遣切りに始まる雇用調整局面は、雇用問題について労使ともに関心が高まる時期です。不況の長期化が懸念される中、今回ばかりは喉もの過ぎればとは言えないと思います。抜本的な議論が望まれます。