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2009年11月

2009年11月26日 (木)

増加に転じた?労働組合の組織率

Photo 厚生労働省が発表した2008年の「労働組合実態調査」の結果によれば、「単位労働組合」のうち、3年前(2005年)と比較して組合員数が「減少した」と回答した組合は47.1%(5年前の調査時は68.8%)「増加した」と回答した組合は30.1%(同16.0%)、「変わらない」と回答した組合は22.1%(同14.6%)でした。

単位労働組合」とは、当該組織の構成員が労働者の個人加入の形式をとるもので、支部・分会等の下部組織を有しない「単位組織組合」、および支部・分会等の下部組織を有する労働組合(単一組織組合)の最下部組織である「単位扱組合」をいいます。

言い換えれば、労働者個人を直接に構成員として組織するものであり、独立した組合の実体を有している組合のことです。

組合の組織率は長期低落傾向でしたが、末端の組合の組織率は、底を打ち、反転増加に転じた模様です。

この調査は、2008年6月のものですから、いわゆるリーマンショック以前ですから、年越し派遣村や民主党政権誕生を経て、その傾向は引き続き強まっていることが予想されます。

労働組合から団体交渉の申し入れがあったとする経営者の方からの相談が増えてきています。

バブル崩壊後に起業した経営者の多くは、四十代前半で、ほとんどの方が労働組合の加入経験がなく、当然に団体交渉の経験もありません。

「知らない」ということは恐ろしいといいますか、団体交渉拒否など過剰な反応をされ、無用なトラブルを招いている実態があります。

労働組合、団体交渉は何も特別なことではありません。慌てず騒がず、冷静な対処が肝要です。

2009年11月24日 (火)

H.ミンツバーグ経営論に出会う

Img_0239 「離せば分かる」四十代も深まると、活字が疎ましくなってきました。

仕事で必要に迫られないと本を読まない傾向があり、特に長編といいますかガッツり分厚い書物に取り組むのは正直、億劫です。

Febe!のオーディオブックは重宝しています。

最初の動機は、ドラッカーを読み直したいと思ったことです。片道45分、往復1時間半の通勤時間を活かしたいから、できれば朗読版をと思って探していたところ、Febe!に辿り着きました。

早速、まとめ買いパックでドラッカー経営論全35章を購入し、通勤途上や散歩中に聴きました。iPod(私の場合はiPhoneですが)で大丈夫なので重宝します。

ドラッカーは、予言者のように50年前からメガトレンドを示し、その論理性や志の高さから、やはり経営論の王道といえるでしょう。

ただ、中小企業経営、特にその各論において、我々はどうすればいいの?と言わざるを得ない面もあるよううな気がします。遠き「坂の上の雲」とでもいいましょうか。

同じくFebe!で、H.ミンツバーグ経営論に出会いました。

賃金制度の世界でいうと、楠田丘弥富賢之の違いといいますか、H.ミンツバーグには極めて実践的な経営論を感じました。

特にマネジャーについては、ファヨールの古典的な定義(マネージャーは計画し、組織し、指揮し、調整し、統制する)を出発点とする経営論を批判し、現場に実在するマネジャーの行動理解から、実に示唆に富む理論を展開しています。

H.ミンツバーグは、アメリカ型のいわゆるグローバルスタンダード、アングロサクソン経営にも懐疑的で、MBAに至ってはマネジャー教育としては全否定といってもよいでしょう。

異端異能の人物といえるでしょうが、私のようなウルフマンには強く共鳴するマネジメント・グルと言えるでしょう。

ドラッカーとミンツバーグ、現実マネジメントのピンボールの中で、揉まれながら自分なりの思想を練っていきたいと思っています。

2009年11月23日 (月)

第5期天神塾 第6回プログラム「IT技術の行方~パラダイムシフト」に参加しました。

Img_0238 毎回、多彩な講師を誇る天神塾ですが、今回は早稲田大学大学院教授・坂井滋和氏を迎え、「IT技術の行方~パラダイムシフト」と題し、講演いただきました。

これも恒例ですが、課題図書は、ジョージ・フリードマン著「100年予測」でした。

地政学をベースにした発想は、「2050年日本、トルコ、ポーランドがアメリカと戦争へ」など、少々荒唐無稽な感もありましたが、現在の中東情勢とアメリカの対応を理解するには、示唆に富んだものでした。

地政学自体、大東和共栄圏の思想的根拠となったとして、禁じられた学問とも言われていますが、若いメンバーには、全く馴染みがなかたようです。

二十歳ぐらいの頃、倉前盛通著「悪の論理」読み、こんな発想があるんだ!と思ったことを懐かしく思い出し、手にとってみました。

坂井教授のお話は、現下の中東情勢から量子力学まで、広範囲に及び、正にパラダイムはシフトしっぱなしという知的冒険の感がありました。

90年代、半導体DRAMの世界シェアを独占した日本メーカーが、韓国や台湾のメーカーの後塵を拝すようになった理由を、パラダイム変換の好例として解説いただきました。

電気工学には「30メガヘルツの壁」というものがあったそうですが、パソコンの高速化にはそれを超える必要がありました。

ちょうどWindows95から98、CPUがDX2からPentiumへ変わる頃だと思いますが、日本のメーカーでは、半導体のビジネスは電気工学を学んだ秀才たちの手に委ねられており、「30メガヘルツ超」の世界=量子力学が理解できなかったようです

後発の韓国や台湾のメーカー、持たない者の強みを生かし、いち早く「電気工学から量子力学」のパラダイムシフトに成功し、その後の半導体市場の覇権を制したと分析されていました。

坂井教授のご専門は、「国際情報通信」であり、インターネットについて、私にとっては全くパラダイムシフトに等しい解説もいただいたのですが、この辺りは、天神塾に参加された方のみ特権でしょうか。

坂井教授は、天神塾にはレギュラー講師的存在でいらっしゃるそうですので、ご興味のある方は、ぜひ第6回に参加されてみてはいかがでしょうか。

2009年11月19日 (木)

返済猶予法案、衆院可決。バンカーはナンカー?

Img_0403 いわゆるモラトリアム法案が衆院を通過したそうです。

平成の徳政令といわれる本法案は、必ずしも筋の良いものではないと思いますが、いかがでしょうか?

返済を猶予されても、借入金は減るわけでもなし、やむを得ないケースはあるにしても、歯を食いしばってでも払っていかないと、カンフル剤に負けてしまうような気がします。

中小企業経営者や個人事業主について、事業に一度躓いたら、丸裸にするような過酷な制度こそ、先ず改めるべきでしょう。

上場企業ですら、企業寿命30年と言われる中で、延べ数千人の雇用を確保してきた中小企業経営者が、一度の資金ショートで、身ぐるみを剥がれる代表者個人保証を当たり前のように残しながら、ニュービジネス振興など、まやかしでしょう。

亀井大臣の狂い咲きは、あと半年の命ですから我慢するとしても、大河の河口が潤うのは上流の森があるかだということを、民主党政権が理解しないならば、また四年後は政権交代でしょうか。

返済猶予法案には、「銀行自体が、独自の判断ができないために法律が必要だ」と説明する方もいらっしゃいますが、強ち否定できない面もあるようです。

中小企業融資は、保証協会保証が前提で、保証が付かないと取り組みしないとするバンカーの本領を放棄したとしか思えない有様です。

特に中途半端な地銀には、その傾向が強いようです。バブル時代は土地を見て人を見ず、事業融資が行き詰まるとサラ金化し、今や与信判断も御上に委ねたバンカーに明日はあるのでしょうか?

デビッド・ハルバースタムの代表作「ベスト・アンド・ブライテスト」は、ベトナム戦争を遂行したエリートの物語ですが、善良で優秀な人々がもたらした災禍が、平和な日本で繰り返されるのでしょうか?

2009年11月17日 (火)

JNG齋藤社長、誕生会に参加しました。

Img_0220_1s 株式会社ジャパンネットワークグループ齋藤一真社長の49回目の誕生日を祝う会が開催されました。

私が参加するようになって十年になりますが、齋藤組ともいえる人脈は、益々多彩です。

会場は、大名一丁目の萬天集落でした。こちらは民家を改造したレトロ・モダンな和空間で、昭和のようでもあり大正のようでもあり、不思議な時間が流れるところです。

Img_0211s 今回のメインは、何と言ってもチョコレートショップオーナーシェフ、佐野隆氏の手になるバースデーケーキでしょう。

齋藤社長は、お気に入りの店があると、その全身全霊を?傾けてその店の歩く広告塔になる方ですが、ケーキには、佐野シェフの謝辞が書かれていました。

チョコレートショップの看板商品、いわゆる「石畳」横9個×奥6個=計54個敷き詰めたうえに、新鮮なフルーツを盛りつけた贅沢な一品です。

18金の金粉が、これまた贅沢に振りかけられており、正に恐るべしです。

一年という時間は、誰にも平等なはずですが、その姿勢により、積み重なるものは、全く違うのだなと毎回思います。

来年は、知命を迎えられる齋藤社長、次はどんな会になるでしょうか。今から楽しみにしております。

2009年11月 4日 (水)

第五期天神塾 第5回「会計の基礎的知識 BS/PLの読み方」に参加しました

Img_0168 第五期天神塾 第5回プログラムは、公認会計士の篠原俊先生を講師に迎え、「会計の基礎的知識 BS/PLの読み方」と題した講義がありました。

広範な内容を平易にかつ現状の会計制度が持つ問題点を踏まえた盛りだくさんな内容でした。

導入が予定されている新会計制度では、より投資家の目線=利益が重視された内容になるようで、企業の現在価値を問うことが、真に意味のあることか?重要な論点があるようです。

大企業においては、①業績管理 ②税務会計 ③投資家用の三つの会計基準が走らせる必要があり、公認会計士の方には、ある意味、ビジネスチャンスかもしれません。

今回の最大の収穫は、篠原先生からの課題図書、原丈人「21世紀の国富論」との出会いでした。

最近では、良くないこととは思いつつも、仕事の必要に迫られないと本は読まない傾向が顕著で、天神塾の気づきは大変ありがたいです。

原丈人氏は、独立系ベンチャーキャピタリストの雄、デフタ・パートナーズを率いるオーナー経営者であり、米国共和党のブレインや国連などの国際活動を通じ、広く活動されています。

ヘッジファンドの破綻とその結果、起こるであろう金融恐慌をその一年以上前から看破しておられることは、同氏の先見性を示して余りあるでしょう。

①ROE等の数値偏重の経営はやはり間違っているということ。
②会社は誰のもの?という問いは所有者ということであれば無意味であり、社会的使命が優先されるべきこと。
③ピラミッド型階層モデルからフラット型組織モデルへ、個人発想を活かす構造が求められていること。
④米国の企業統治のメソッドが必ずしも成功していない、いや失敗しているといっていいこと。
⑤ベンチャーキャピタルは錬金術ではなく、全く新しい産業に投資し、マネジメントを通じ、ビジネスに仕上げる積極的な仕組み、係わりのこと。

常日頃、自分が思っていたことを、見事に理論的に証明していただいた気持ちでした。

特にフラット型組織は、文鎮型ではなく台風に似た構造であって、カリスマ性のある個人が目になる必要があるように錯覚するが、魅力的な個人だけでは足りず、そこには魅力的な使命が不可欠となることなど、確信を得たような気がしました。

今後の組織検討に活かしていきたいと思います。

篠原先生に感謝、感謝。

2009年11月 3日 (火)

じじ、天国の扉を開く。享年十歳。

Img_0212ss 我が家の三男、じじが亡くなりました。

骨肉腫を患い、手術中に容態が急変、急を聞いて駆けつけた家内と次男に看取られて、最後を迎えました。

この夏から老いの兆候か?と思っておりましたが、発症からは二月もなく逝ってしまいました。

ドッグイヤーの意味を思い知らされました。

彼には、「癒し」の能力が備わっていて、私と家族を支えてくれました。

開業後、余裕なく神経がささくれ立っていく私。私が甘い甘いといわれる長女すら、後に「とても怖かった」と振り返るような状況を救ってくれました。

私は「癒し」と言う言葉はあまり好きではありませんが、他に適当な言葉が見つかりませんし、そのときの状況はやはり一種の病だったと思います。

いつも一番弱っている家族の側にいるじじ。

長男の大学受験のとき、次男が高校野球のレギュラー争いをしているとき、その側を離れませんでした。

病気を患ってからは、ほとんど動かなくなった彼でしたが、長女が前十字靱帯断裂の重傷を負った日は、帰宅の三十分ほど前から玄関に歩いていって待っていてくれました。

十年近く野球→ソフトボールとやってきて、プレイヤーとしては致命的なケガですから、落胆の極みだったのですが、やさしい気持ちが前向きにさせてくれました。

オオカミの野生が残る彼には、一種の危険予知能力があるのでしょう。

ムツゴロウ畑正憲氏は「犬は、オオカミからの進化の過程で、その生命を守る手段を「牙」ではなく、人間と共生することに見いだした。」という趣旨のことを仰っていましたが、分かるような気がします。

最後の夜は、めずらしく私の横で寝てくれました。

「僕がいなくなっても大丈夫?しっかりしろよ!」とでもいいたかったのでしょうか。

晩年、三本足で歩いていた彼ですが、手術室には四本足で堂々と入って行きました。最後までやさしいじじでした。

合掌。