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2011年8月

2011年8月31日 (水)

会社のルール ②開業・廃業の現状

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日本の開業率は、バブル崩壊を機に廃業率を下回り、企業数は減少の一途を辿っています。直近の開業率は、リーマンショックなどの要因による景気低迷を反映してか2%に急落する一方、廃業率は6%超の水準を維持しています。

 とりわけ中小企業への影響は大きく、日本経済を支える雑木林としての中小企業は細って行っており、経済の砂漠化進行中といっても過言ではないと思います。

 技術革新や経済構造の転換などにより廃業の発生は、ある程度、仕方のないことかもしれませんが、開業率の低下は大問題です。我々、社会保険労務士は、起業家を支援するスキームを真剣に検討しなくてはなりません。

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 上のグラフは、三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株)「「事業承継」「職業能力承継」アンケート調査」(2005年12月)です。

 「自分の代で廃業したい」と回答した企業のみ対象で、「3期連続債務超過」「債務超過転落型」を債務超過企業として、「3期連続資産超過」「資産超過回復型」を資産超過企業として集計しています。
 

  どの区分でも 「市場の先行きが不透明」がトップですが、資産超過企業においては、三分の一が「適切な後継者が見当たらない」を挙げています。

 これは、後継者が会社を維持する親の苦労を見ているからでしょうか、はたまた、既にサラリーマンとしての道をえらんでいるからでしょうか。

 今どき、サラリーマンでも先行き不透明なのは共通として、資産超過の経営が良い企業を承継しない理由は何でしょうか。   
 

開業率が急低下していることと共通な原因があるように思えます。    

2011年8月30日 (火)

会社のルール ①中小企業の位置づけ

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会社のルールについて、考えを進める前に、中小企業の現状と申しますか、日本経済に占める位置を確認したいと思います。

上のグラフは、2011年版の中小企業白書のものです。 

日本の企業に占める中小企業の割合は、企業数で99.7%、従業員数で69.4%、製造業付加価値額で47.7%を占めます。

この統計を見ても、日本の経済が、中小企業という雑木林に支えられていることが容易に理解できると思います。

他方、総従業員20人以下(卸売業、小売業、飲食店、サービス業は5人以下)の小規模事業所に限っても、その割合は企業数で87.0%、従業員数で23.2%を占めます。

 小規模事業所にあっては、就業規則の制定義務である従業員数10名を下回る企業が多数を占めますので、その恩恵に浴さない層が、無視できないレベル存在すると言えます。
 

  私どもは、会社の規模に関わらず就業規則をはじめとする会社のルールは必要だと考えております。
 

起業→小規模企業→中小企業の発展段階によっても位置づけは変わりますし、法律遵守のレベルも異なりますが、経営者の持つ価値観と申しますか、起業の原点に遡る一貫したルールが重要だという立場から、次回以降も書き進めて参ります。

ご期待ください。

2011年8月29日 (月)

会社のルール 序文

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 河野順一先生は、社会保険労務士の第一人者であり、私のメンターの一人です。
 

 河野先生には、昨年、当事務所の創立記念セミナーにも登壇いただくなど、ご指導いただく機会が増えて参りました。セミナーは大盛況で、プローモーションにも貢献いただきました。

 河野先生は、多くの著書を出版されていますが、次回作に就業規則を取り上げられるとのことで、私にも出稿の依頼がありました。

 出版企画書によりますと、河野先生の著述の他に、就業規則の専門家として先生からお墨付きをいただいた社労士が持論を展開するというものです。

 大変、名誉なことですが、実務に追われる毎日から立ち止まって、持論を整理する機会をいただいたことは、正に天佑であろうと思いますし、ご縁を感じます。

 今回、出版に先立ちまして、草稿を公開することとしました。

 本稿のテーマは就業規則ですが、労働法の観点からする狭義のそれでなく、広く会社のルールの一部を成すものとして捉えて考察を進めて参ります。

 また、企業規模としては中小企業を対象とし、とりわけ、企業の成長段階として、起業→小規模企業→中小企業とつながる比較的前段のステップに重点を置くこととします。

 従いまして、本稿は、就業規則の一般原則や法律的な検討を行うものではなく、私とスタッフが日々取り組んでおります人事アウトソーシング業務を通じ、体感したものをベースに当事務所の就業規則を含めた会社ルールについての考え方をとりまとめたものです。
 

 当事務所としては、現時点での結論とでもいうべきものですから、多くの経営者やマネジャーの方にご賛同をいただければ幸いです。

2011年8月19日 (金)

新卒採用を考える③ クリティカル・マス(Critical Mass)を超える!

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今春入社の方は、試用期間の相場が3~6か月ですから、本採用になって一安心の方と、胸突き八丁の方もまだ多いのではないでしょうか。

試用期間中は、解除権留保付雇用契約ですから、まだまだ安心できませんね。

さて、この試用期間を含めて、仕事の立ち上がり、スタートの重要性について少々申し上げます。

クリティカル・マス(Critical Mass)とは、「ある結果を得るために必要な量」を意味します。

マーケティングの用語としては、1962年に米国の社会学者であるエベレット・ロジャース(Everett Rogers)の著書によって初めて提唱された概念で、ある商品やサービスの普及率が一気に跳ね上がるための分岐点となっている普及率のことです。

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クリティカル・マスは、新卒の社員が、上司、先輩、同僚に「一人前」と認知されるプロセスにも、同じような考え方が当てはまるのではないかと思います。

評価する側からすると、ある一定の水準(クリティカル・マス=認知点)を超えてパーフォーマンスを発揮してもらわないと、その成長が認識できないのです。

入社した会社で、地歩を築こうと思えば、認知点を超える必要があります。

先輩から「普通に頑張ってますよ。大丈夫じゃないですか?」と評価されたとすると、不認知ゾーン確定です。

認知点は一定ではなく、時間の経過により、ハードルが高くなりますから、一次曲線的なカーブでは間に合いません。

図のように優秀で早熟なAさんは問題ありませんが、行きそうで行かないCさんは非常に残念です。

Dさんは、転職を含めてどうするか考えるべきですし、遅咲きなBさんはとても険しい道のりだと思います。

「栴檀は双葉より芳し」

最初の印象というものは、残念ながら中々覆せない現実があます。

多くの人は、Aさんのようなウサギさんではなく、Bさんのようなカメでもないのですから、どうしたらよいでしょうか?

質が上がるまで、徹底して量を投入するしかありません。

「私は私、マイペース」

それはそれで構いません。それは会社以外でやってください。

認知点(クリティカル・マス)に達するまで、遮二無二、時間を投入すべきです。

戦力の逐次投入は、最も忌むべき戦略上のタブーです。

野球にしろ、サッカーにしろ逆転劇は面白く印象深い。

ただし、稀なケースであることは間違いない。

若い力が芽吹き、根付くことを願っております。

2011年8月12日 (金)

向日葵畑で「どちらの方を向いて咲く?」について考える。

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「向日葵は陽に向いて咲く」

ひまわりという語感からか、漠然とそんな風に思い込んでいました。

先日、車で走っていまして、小さなひまわり畑を見つけました。
何か違和感を感じて、車を駐めました。

そう、すべてのひまわりが、太陽に背を向けているです。

また、どこかで見たような光景だな?とも思ったのです。

浮かんだ光景は、「説く社長とそっぽを向く社員」、とてもネガティブなものでした。

そのような文脈でFacebookに書き込みをしたところ、友人からコメントが来ました。

「社員はお客様に・・・。」

すると視点が180°変わって、とてもポジティブな情景に変わりました。

「内向きでなく、お客様に向けて仕事する社員」

ここでは、社長→社員→お客様と一直線に結ばれています。

「そうか、そうだね。あるべき姿かも。」

社長に限らずリーダーが背を向けられているときは、前向きな組織の表れかも知れな

い。そこには、対峙はなく、信頼と献身があ思えました。

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大きな向日葵畑で撮った写真を見直しますと、見事にバラバラです。

日差しだけで無く、土地の肥え具合や水流など、様々な要素の組みあわせで決まるのでしょうが、畑が大きいとそれだけ多様性が出るんですね。

企業でいいますと、大企業になればなるほど、人材も多様性が維持できるから、組織としては危機に強くなる所以かもしれません。

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中小企業では、中々、そこまでは行きませんでしょうから、こんな感じでいかがでしょうか。

大きく咲くもの、小さく咲くもの、遅く咲くものもあり、方向は東から南、西向きぐらいは受け入れてやっていく。

今回の「ひまわり観察」では、組織を見る目をストレッチできました。

facebookと友人という新旧ネットワークに感謝。

2011年8月 9日 (火)

九大大学院、夏の集中講義始まる。

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九州大学大学院社労士高度専門教育プログラムに参加し、野田進教授門下となって早や5ヵ月が立ちました。

8月8日(月)より3日間、青山学院大学大学院の藤川久昭教授を迎えて、夏季集中講義が始まりました。(写真は九州大学箱崎キャンパス法学府です。)

藤川教授は、大学院入試対策でも鍛えていただきましたので、法学の世界では生みの親のような方です。マシンガンか、はたまた絨毯爆撃か、藤川教授の授業は一触即発の緊張感が漲ります。

今回の集中講義のテーマは、①要件事実論②民事訴訟法の基本原理です。

とても太い二本柱ですが、3日では何ともならないと思いますから、大学院2年間の間、藤川教授と四つに組んで(なかなか組めませんが)、ご指導いただけるものと考えております。

社労士のフロンティアと申しますと、ADR(裁判外紛争処理)経営労務監査の二つが挙げられると思いますが、今回のプログラムは、ADR(裁判外紛争処理)から訴訟代理への発展を念頭にいれた内容となっています。

要件事実論のテキストは、「労働事件審理ノート(改定版)」です。同書は、現役の裁判官が、裁判実務に関わる裁判官、弁護士、労働審判員のために書かれた手引き書です。

藤川教授曰く、「このテキストを、判例評釈などの研究から導き出された要件事実とそれから導き出されたあるべき訴状、答弁書等と対比して、批判的に検討する。」とのこと。

言ってみれば、教科書を間違っているとする分けですから、法学とは面白いアプローチをするものです。

確かに、法律、特に労働法の世界は、現実と乖離しているようにも感じます。

今回の検討で感じたのは、法律の世界の中だけでも、法文と判例(つまりは裁判所の判断、運用)も違いますし、法学研究とも相容れないことも多々あるということです。

現実→法律→裁判所の複雑なパラレルワールドを読み解く。

この2年間、頑張って取り組みたいと思います。

2011年8月 5日 (金)

パワースポット探訪「熊本宝来宝来神社」

松田事務所は、一昨年より、株式会社星アソシエーツ主催の天神塾(複眼経営のススメ、次世代リーダー育成塾)に参加しております。前回の講義では、筥崎宮の田村靖邦宮司を講師に迎え、「神道から見た日本人」と題しお話を伺いました。
不思議なことに、ギリシャ神話よりも日本神話について無知である自分に気づきました。どこの国にも神話はあるようで、アメリカのような歴史の浅い国を除くと、歴史は神代の話から始まるようです。
日本の場合、歴史教育に、歴史学や科学的正確性を求めるあまり、神話を排除してしまう傾向が強く、その神話の背景となる国の成り立ちや国民性などを考える機会を失っていることは残念に思います。

田村宮司のお話では、仏教と神道は全く矛盾がなく、仏陀も八百万の神のお一人と思えばよいそうです。このおおらかさ、朗らかさには、そんなことでいいのかな?と思いつつも、ついついニンマリしてしまします。

 
田村宮司のわかりやすいお話は、自分自身の難解癖?を反省する機会ともなりました。深謝。

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このような流れがございまして天神塾の星﨑塾長(下写真)にお誘いいただき、7月31日(土)、熊本県阿蘇久木野村にあります宝来宝来(ホギホギ)神社こと当銭神社に行って参りました。

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神社庁に登録されている神社としては最も新しいとのことで、8年ほど前に建立されたとのことです。

下の写真は、ご神体の当銭岩です。宝くじ当選に、ご利益があるそうですが、由来は、ぜひお越しになってお確かめください。

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「宝くじは当たるものではなく、当てるものだ!」という超積極思考が特徴です。

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ご神体の前でホギホギ!ホギホギ!と唱えながら神主様のように組んだ手を振りながら思い念じれば当銭間違いなしだそうです。ホギ!ホギ!のかけ声と仕草がとてもユーモラ
スで、唱えながら何となく笑顔になってしまいます。

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上の写真は、実際に参拝して宝くじを見事当銭させた方が寄進された社です。

同社には他にも縁結びあり、縁切りあり、様々な神様がいらっしゃいますが、「神様は反目することはありません。同じに祀って差し障りがあれば、それは神様ではないのです。」とのこと、田村宮司のお話と同じく、このおおらかさが笑顔を呼び、福を招く秘密なのだと感じました。

ホギホギ!ホギホギ!