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2007年8月31日 (金)

厚生年金離婚分割の落とし穴!?

離婚したら夫の年金の半分はもらえない?
夫の遺族年金のほうが得?

今年4月から厚生年金の離婚分割ができるようになりました。で、昨年は、それをみこしてか、離婚件数が減少していたとのこと。

ところが、あらためて社保事務所に試算をしてもらったら、予想していたほどもらえないという人が多いとのこと。
なぜ? 理由は簡単。夫の年金の半分がもらえるのではなく、分割されるのは、夫の年金のすべてではなく、婚姻期間における報酬比例部分だけだからです。

仮に夫の年金が200万あったとします。そのうちの80万は基礎年金部分なので、分割の対象となるのは120万、したがって妻に分割されるのは最大で60万となるわけです。(分割の割合は双方の合意または裁判で決まります。自動的に半分もらえるわけではないですよ。)また、結婚はたいてい夫が働き始めてからしばらく後になるのが普通なので、ほとんどが60万より少なくなります。100万もらえると思っていたのに、とがっかりする人も多いとか。年金それ自体も思っていたより少ないという人もいるようで。

で、新たに出てきているのが、夫が死亡したときの遺族年金と、離婚分割でもらえる年金とどちらが得かといった相談だとのこと。死ぬのを待つ、ってことですね。(怖!!)
先の例では妻自身の基礎年金を考慮していませんが、女性で満額の基礎年金をもらえる人は、専業主婦であった場合きわめてまれで、今60歳くらいの人で3号制度が導入された86年から加入したとして約40万(あわせて100万)がよいところでしょうか。

また、妻自身の年金の受給権がないと、離婚分割しても1円ももらえないということもお忘れなく。
いろいろな事情はあるでしょうが、年金を分割してもらって悠々自適に暮らそう、とは所詮無理なこと。世の中、そんなに甘くはないですよwink

離婚というリスクを選択し、新たな人生を切り拓いていこうとしている人にとっては、今回の改正が多少ともプラスになるように思えますがsmile

社会保険労務士  池松 佐和子