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先達に聴いてみよう Feed

2013年7月23日 (火)

先達に聴いてみよう! 第13回  株式会社ボニーフ 代表 友谷美千代さん

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M字カーブとは、女性の就業率の年齢による変化の特徴を表した言葉です。女性の就業率は出産のため三十歳前後を底に下がり、子育てが一段落すると共に再び職に就くことが多いため、グラフにするとMの字のような軌跡を描くことを指します。

 

 M字カーブを登り広告ディレクターとして鮮やかに転身された友谷美千代さん、ご縁を引き寄せる自然体は美しく魅力的です。ご自身でプロデュースされた「My米ぬか塩石けん」「酒麹塩石けん、伊都の勾玉」は美肌の味方として大評判です。

 

 糸島のご自宅の海を望む絶景のリビングでインタビューさせていただきました。

 

ママ友のご縁から道がひらく】

 

 先達は、小学校区のママ友のご縁で、テレビの教育番組の電話オペレーターとして仕事を再開されます。視聴者からの質問に有識者が答える番組で、当初は後方で視聴者の電話を受けて取り次ぐお仕事だったそうですが、視聴者の相談に回答されるようになり、プロデューサーの目にとまり、コメンテーターとして番組に参加されるようになったそうです。

 

 ドラマのヒロインような展開ですが、先達は「あれがしたい、これがしたいと思ったことはありません。流れに逆らわず、自然体、それがよかった」と仰います。

  

 【子育て修了、広告代理店へ】

 

 先達は、子育てを終え、45歳から広告代理店で社員として働き始めます。西部ガスや九州電力が提供するTV番組の主婦レポーターとして15分番組の企画・制作・取材を2年間なさったそうです。「お宅拝見」や「特別な知識や技能をお持ちの方」の取材を通じ、様々な方と出会い、ますます良い流れをとらえ波に乗られます。

 

企画・イベントに心を吹き込む】

 

 ミセス向けの情報誌の企画、編集を経て、イムズの「お米ギャラリー天神」の仕事を一手に引き受け、企画・イベントの仕事に取り組まれることになります。同ギャラリーは、全農と国がお米消費拡大のために設置したものですが、毎月3本のイベントがあり、翌月3本の仕込み、翌々月3本の企画立案を含めると同時に9本のイベントを進行させる超多忙の日々を何と17年間もお続けになります。企画の秘訣をお尋ねすると「イベントの仕事で大切なことは、アイデア、提案、心の三位一体。この仕事を受けたら私のハートは喜ぶかな?楽しいかな?必ず自問自答してイベントに心を吹き込みます」とのこと、得たい感情からビジネスを設計する、至言だと思います。

 

 

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My米ぬか塩石けんをプロデュース、ライフワークに】

 

 お米ギャラリー天神のご縁で、米ぬかを石けんの素材として着目、天然塩のミネラルと結びつけ、不可能といわれていた製品化に成功されます。先達は石けんの専門知識をお持ちではありませんし一つの奇跡だと思います。現在では「My米ぬか塩石けん」「酒麹塩石けん、伊都の勾玉」の企画・販売を通じて喜びの輪を広げることが先達のライフワークの一つだそうです。

 

「何事にもとらわれず自由に発想しアイデアを結びつけていく。流れに逆らわず、ありのまま自然体で自分のハートが喜ぶ仕事をすれば、節目節目に人の助けがある。とても感謝しています」

 

 

 

 追い求めず引き寄せる秘密は、先達の自然体の在り方にあるようです。

 

 先達のますますのご健勝、ご活躍をお祈りいたします。

 

 

 

my米ぬか塩石けん HP

 

http://www.komenuka-shio.com/

 

 

 

 

2013年6月16日 (日)

先達に聴いてみよう!第11回 大野 尚 (おおの ひさし)氏(後編)

Sasc_3213fin ビッグ・フィールド・マネージメント株式会社 代表取締役、スカイマーク株式会社 監査役 大野 尚 (おおの ひさし)氏(後編)

 前回に引き続きご登場いただく先達は、大野尚氏です。氏は、創業期の株式会社エイチ・アイ・エスに身を投じ、取締役として活躍されました。現在は、経営者を対象にした沸騰塾を主催されています。 格安航空券の弱小旅行代理店が売上高4,000億の企業へ急成長を遂げた実体験を基に、起業家へのアドバイスを伺って参りました。

 【動けば必ず答えが出る】

 何か変化が起こり、それが自分自身にとって良いものではないとき『大変だ!』となりますが、先達は絶好のチャンスと仰います。

『大変だ!には対応の手順があります。①事実を知る→②情報収集→③今、何をすべきか自分に問う→④優先順位を決める→⑤未来を予測する→⑥検証する→⑦実行するの七段階。①②の後は一呼吸おいて考えること、⑥では必ず先例を探すこと、⑦では動かないことも一つの選択肢だと知ることが大切。正しい手順を踏めば必ず答えが出ます。』

 【売上高は水平展開で増やす】

 先達は売り上げを増やすことは簡単とも仰います。

 『売上を上げるには、規模の拡大より拠点の拡大です。現在と違う商圏に店舗を出せば必ず同程度の売上が付いてくから売上は倍になります。特にサービス業の場合は有効です。そのためには、人の問題が最も重要になります。No.1作りが必要なのです。』

 【無駄な賃金を払わない】

 ユニクロやワタミなどで非常に離職率が高いと問題視する報道がなされましたが、先達のお考えは違うようです。

『ユニクロやワタミは無駄な賃金を払わない会社、賃金に対してこれだけの仕事はしてもらうと明確にしている。HISもそうでしたが、やるべき仕事をできない人が居づらくなる会社です。だから人も会社も伸びる。』

【後継者不足を憂い、社長塾を創立する】

 十年以上黒字が続く優良企業でも半数が適切な後継者がいないとの統計もあります。これは廃業率の高さ(約6%)にも現れており、先達もこの現状を憂うる一人です。

『後継者不足は大きな問題です。経済全体をシュリンクさせますし、自分の引退が倒産を意味するのでは寂しすぎます。欧米のようなハッピーリタイアもあっていいのでは。同族にこだわることもないし、志のある有為の人材に引き継ぐことも選択肢の一つ。二代目だけでなく経営に志のある人を育成して卒塾生を後継社長として送り出す、そんな社長塾をつくろうと思っています。』

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 先達は、ビッグフィールドマネジメント株式会社を通じ、様々な研修や沸騰塾など経営塾を展開されてきましたが、この度、GOKIGEN企業創造塾を開塾される運びとなりました。

ニュースレターのご縁で、来る612()開催の開塾記念セミナーに読者をご優待いただくことになりました。同封の案内書でお申し込みください。多く方のご参加を願っております。

一緒にゴキゲンな会社を作りましょう!

 

2013年6月15日 (土)

先達に聴いてみよう!第10回 大野 尚 (おおの ひさし)氏(前編)

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ビッグ・フィールド・マネージメント株式会社 代表取締役、スカイマーク株式会社 監査役 
大野 尚 (おおの ひさし)氏(前編)

今回、ご登場いただく先達は、大野尚氏です。氏は、創業期の株式会社エイチ・アイ・エスに身を投じ、取締役として活躍されました。現在は、経営者を対象にした沸騰塾を主催されています。

 格安航空券の弱小旅行代理店が売上高4,000億の企業へ急成長を遂げた実体験を基に、起業家へのアドバイスを伺ってきました。とても濃い内容ですので次号と前後編に分けてお送りします。

逃げられない状況を作れ!

 先達とHISの創業者、澤田会長との出会いは、旅に関するエッセイの取材で先達が会長を訪問されたことだそうです。大きな夢を語る澤田会長に共鳴、出店間もない福岡営業所を任されることになります。営業所を任されるに当たり澤田会長から一見無茶苦茶と思われることを申し渡されます。

「営業所は独立採算制だ。すべての権限は君に与える。その代わり、赤字が出たら君の責任、赤字は君の借金として精算して貰うから。」

 赴任してみると、営業所には既に300万円の赤字がありマイナスからのスタートだったそうです。
 一年間は赤字に沈み、本当に本社から赤字分の請求書が来たそうで、さすが徹底ぶりです。二年次からは倍々ゲームで黒字化したそうですが、その成功要因は「退路を断った」ことにあると仰います。澤田会長の理不尽にも思える命令が、先達に決断を迫り、前に進むしかない状況を作り、プラス発想が沸き上がったのだそうです。

「ゆとりのある状態で始めてはいけない。カネがあればカネに頼るし、モノがあればモノに頼る。何もなければ自分たちで何ができるのか考える。」

確かに納得です。

徹底的にやった競合調査、ストコン

 プラス発想が沸き上がったものの、スタッフは事務員の女性と学生アルバイトの二人だけ。カネ、モノだけでなくヒトも乏しい状況でした。ただ、赤字会社は来客が少なく閑で時間だけは潤沢にあったそうです。そこで、同業他社の研究を徹底的に行ったそうです。マーケティングでいうところの競合店比較調査(ストコンStoreComparison)です。

評判がよい繁盛している旅行代理店に客に成りすまして窓口に行って接遇されながら徹底的に長所・短所を研究されたそうです。ここで重要なことは、同業者としてプロの目線ではなく、客として素人の目線で見ることだそうです。ここでの気づきをスタッフ全員でフィードバックし、掃除からパンフレットの並べ方、旅行地の説明の仕方まで些細なことから一つ一つ日々の業務を改善し繁盛店に負けないレベルへ高めて行かれます。学びや気づきを行動に落とし続ける力マネジメントの原則通りです。

No.2を作るな!No.1を作れ!

  倍々ゲームで売上げを上げていくには、新店舗の出店が不可欠になります。先達も拠点の拡大のため人材育成の問題に直面されます。

「よく自分の右腕を作れ、とか№2を作れといいますが、それじゃダメです。自分を超えて行くようなヒトを育てないと組織は伸びません。No.1を作るつもりでやって丁度いいんです。」

 確かに伸び悩んでいる会社の社長には右腕はいないことが多いですし、人材がいないと嘆きながらも自分を超えるような人材を嫌う傾向が強いとも感じます。社長が自分の都合のよい人材ばかり求めていているようでは組織拡大は覚束ないということなのでしょう。示唆に富むお話しです。

(次号 後編につづく)
ビッグ・フィールド・マネージメント株式会社
〒810-0001
福岡市中央区天神5-10-1 NYBFビル4F
●電話092-771-8852
●メールアドレス info@bfmjp.com
●ホームページ http://www.bfmjp.com

2013年1月 7日 (月)

株式会社トゥトゥモロウ 坂田 知裕社長

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ラクーンデリバリーの商号で宅配クリーニング事業を展開する株式会社トゥトゥモロウ代表取締役社長・坂田知裕氏の登場です。成熟市場といわれるクリーニング業界で、同社は、感動のしみ抜き「匠抜き」や靴みがき・修理の専門店「靴みがき隊」などファッションメンテナンスをコアに直営店だけでなくFC事業も手がけ力強い成長を続けています。同氏の起業家精神に溢れるユニークなビジネスをご紹介します。

中学生で起業を志す、すべてはその準備と心得る

先達は、北九州市の門司の生まれ。手広く土建屋を経営する祖父と港湾関係のサラリーマンの父、裕福な家庭で育ちます。新聞の求人欄を読むことが好きで、様々な仕事があり、給料も高いものもあれば低いものもあることに興味を覚える小学生、既にビジネスセンスの萌芽がみられます。中学生になると新聞配達を始め、そのころには「高校を卒業したら独立しよう」と決めていたそうです。間近で見た祖父と父の仕事の違いからか、「サラリーマンよりも面白い仕事を見つけて自分でやった方が楽しい」と思い定めます。それ以降は、高専への進学やアルバイト、大手メーカーへの就職もすべては起業の準備と考えたそうです。

マクドナルドでマニュアルの重要性を知る

 北九州高専に入学、早速、修行とばかりにアルバイトを物色、「自分はサービス系人間」と考え、接客やチームワークでやる仕事として、日本マクドナルドを選びます。当時の日本企業と違い、マニュアルに基づくマネジメントということに興味を持ったとのこと、システム発想が見て取れます。実際に働いてみると、作業手順書が完備されており、そのとおり行うと仕事ができるようになる、能力が上がっていくことに感動するとともに、それに見合って時給が上がる仕組み・・・。
高専の5年間をマックで過ごすことになります。

「不」を事業化、日本初の宅配クリーニングを起業

 先達は、平成5年、23歳で起業します。サラリーマン時代、スーツのクリーニングで不便を感じ「クリーニング屋がスーツをとりにきてくれたら」との思いが起点だそうです。当時も宅配はありましたが御用聞きの域を出ない状態で、ピザの宅配のようにユーザーの電話から希望の時間に宅配する本格的システムは日本初です。「不」を見つけ出し、既存のものに新しい要素を組み入れて並べ直し新しいビジネスを作り出す「焼き直しビジネス」、アイデア発想の原点を感じます。

ファッションメンテナンスでみんなの明日を笑顔に

先達はファッションにも「愛着のあるものを大切に着る」傾向があり、衣服を含めファッションをトータルにメンテナンスする循環型ビジネスに大きなビジネスチャンスがあると看破されます。循環型はリピートを生み、自然に顧客と売り上げを積み上げることになります。次に起こる未来を考え、新たなビジネスを立ち上げるうえで示唆に富む考え方と思います。

「ビジネスの鋳型職人」を自認する真の起業家

先達は、自身を儲かる仕組みを設計し、再現可能なビジネスの鋳型を作り込み、そのビジネスの執行を他人に委ねていく「ビジネスの鋳型職人」だと仰います。

米国の起業の神様、マイケル・E・ガ-バーは、  「ビジネスは人ではない、システムなのだ」とし、起業家には、①夢を見る人②具体化する人③語り部④詳細な作業に落とす人の四つの人格が求められると指摘しています。先達の在り方はこの起業家像に極めて近いと感じました。益々のご活躍をお祈り申しあげます。

同社のHPは http://www.totomorrow.co.jp/

2012年9月14日 (金)

先達に聴いてみよう!第8回 アクシスエボリューション 田中伸一代表

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福岡市東区で研修講師、人材育成コーチング、人事制度コンサルティングでご活躍の魂のコーチング・アクシスエボリューションの田中伸一代表の登場です。田中代表は私よりも一世代若い42歳ですが、お目に掛かるたびにユニークな気づきを運んで来てくださいます。また、辿る道は違うのですが、方向性が不思議と似通っていると感じており、私のメンターの一人と思っております。私の「一歩先」を歩く田中代表、皆様にも参考になると思い、ご登場いただきました。

 

陽の当たる場所を歩き続けた銀行マン時代

 

大分大学を卒業し、福岡銀行に入行、中小企業向け法人融資ビジネスモデルプロジェクトで頭取特別賞受賞、中央委員として銀行の人事制度改革にも携わり、同期トップで課長に昇格・・・。非の打ち所のない見事な経歴です。初めてお目に掛かったときの印象も正にジェントルマンでエリート銀行員、魂のコーチングを標榜されるような方とは思えませんでした。

 

転職も順風満帆、子会社社長就任で訪れた転機

 

 

 入行10年後に、当時も伸び盛りの企業であった新日本製薬に転職。就業規則の整備、社員研修や人事制度改革への取り組む中でコーチングに出会います。その後も、総合管理部長として総務・経理・人事の様々な改革に取り組み、成果をあげ、5年間で、会社の売上も2.6倍、社員数も3.5倍になります。なかなかお目にかかれない成功物語ですが、やはり危機は訪れます。子会社の社長に就任し、目標必達の使命感が裏目に出て、社員から社長退任の連判状が出る事態に。

 

理想の会社の在り方に気づき、起業につながる

 

目標達成を急ぐあまり、部下に対しての配慮が欠けていたことを猛省、目標達成できなくても100%の力を発揮してくれた社員に心からの感謝を伝えることから再始動、「ともに同じ価値観を持ち、お互いを認め、支え、助け合い、みんなが活き活きと目標を持って働ける会社」の理想を掲げ、就任時の40名から120名の体勢へ成長させます。グループ再編を機に、1社でも多くの「理想の会社」作りに貢献したいと独立、起業を決意されます。ピンチの後のチャンスと申しますが「持ってますね」と言いたくなるほど鮮やかです。

 

ダウン症の長男・彰悟君と家族の絆の中で

 

 ダウン症候群は統計上800分の1の確率で発生するそうですが、様々な障害を伴い重篤なものです。先達は、彰悟君を「神に最も近い存在」と仰います。それは障害を乗り越えるという使命を授かり、乗り越えることを当然のこととして真っ直ぐ立ち向かう姿がそう映るのだと思います。先達は、「障害児だからと」あきらめず「この子はできる」と信じることから、「できないと責めるのではなく、能力や可能性を信じることで人は育つ」ことを学ばれたそうです。外柔内剛の人、魂のコーチングの原点、此処に有りです。

 

個性や役割を尊重し笑顔の世界をつくる

 

 先達は、理想の会社作りを超えて、人だけでなく動物や植物などが調和し、それぞれの個性や役割を尊重しながら笑顔の溢れる世界を目指して活動されており、社会起業家、新しい世代の経営者、リーダー像を感じています。益々の活躍をお祈り申しあげます。 NPO法人『地球村』代表の高木善之先生を招いて『未来を変えるリーダー塾』と題しワークショップを主催されます。同封のパンフレットを参照ください。

 

アクシスエボリューション

 

電話092-201-0071 FAX番号092-672-7426

 

http://www.axisevolution.com/

 

2012年9月13日 (木)

先達に聴いてみよう!第7回 春日助産院 院長 大牟田智子さん(後編)

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 福岡のベッドタウン・春日市で創業47年、母娘二代にわたる春日助産院院長・大牟田智子さんの後編です。「自然分娩」と「母乳で育てる」をプリンシプルに掲げる同院では、月に十名前後の赤ちゃんが元気に産声を上げています。少子高齢化といわれて久しいですが、その原点は妊娠・出産に始まる母子関係に遡ります。最前線で活動されている先達にお話しを伺いました。

 「スポック博士の育児書」、アメリカ型育児の影響

 戦後、アメリカの占領政策により日本旧来のシステムが否定されて行きます。それは、出産、育児においても同様だったそうです。アメリカの小児科医ベンジャミン・スポックが1946年に著した「赤ちゃんと子供の育児の常識についての本」が育児のバイブルと位置づけられ、アメリカの民主主義の生活スタイルと相まって広まることになります。アメリカの住環境を前提として赤ちゃんの頃から個室を与え、「泣いたらすぐだっこすると依存心の強い甘える悪い子になる」とした自立心を重視する育児法です。反面、親子の接触が少なく、現在では、その育児法に異議を唱える向きも少なくないそうです。

 川の字文化、濃厚な接触が、情動や共感性を育む

  日本の旧来の育児法は、個室のない住宅事情を反映し、夫婦と子供がいわゆる川の字で一緒に寝るスタイルでした。また、お母さんが川で洗濯していると、お父さんが赤ちゃんを懐に抱いている風で、とても濃厚な接触が行われていました。近年の脳科学の研究で、このような濃厚な接触が、脳の扁桃帯を刺激し情動の発達に寄与することが明らかになっているそうです。

  逆に、親子の接触を、ミルクを飲ませる程度の必要最低限とした場合、情動が未発達で共感性が持てない問題を引き起こすとされています。佐賀バスジャック事件の少年や東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件の山﨑勤は犯罪として顕在化したケースですが、内向すると鬱病などとして現れることもあるそうです。

  日本の生活スタイルも様変わりですが、子育てにいかに濃厚な接触を取り戻すか、「新・川の字文化」の確立が求められています。

 指一本、社会に掛けて育児ができる環境があれば

  先達は、「母乳を与えることは血液を与えること、授乳期の母親は疲労困憊、通常の仕事はできない。」と指摘されます。育児休暇などの支援制度を最大限利用する「ちゃっかり族」がいる反面、育児中も100%の仕事をしようとする「がんばり族」が大半だそうです。ゼロか百かではなく、体調や家庭の事情に合わせ、仕事を通じ社会との接点を確保しながら育児ができる環境が望まれています。育児休業などの制度や法律の整備だけでなく、日本型の仕事のやり方を変革しなければならない時期が来ていると強く感じました。

 家庭と病院の狭間を埋める!産後の養生所を作る

  先達は、産後の女性は心身ともに疲れ果てており、母になることに対する苦手意識も相まって、どうしたら良いか分からないまま育児を続け、赤ちゃんにもしわ寄せが行く現状を指摘されます。また、育児で困ったことがあると、以前は井戸端会議で解決できたようなことも病院に走る傾向があるそうです。先達が出産を通じ直接かかわることができるのは年に百名余り、もっと多くの母親の幸せな育児のために何かできることは?と自問自答された結果、家庭と病院の隙間を埋める「産後の養生所」の構想にたどり着かれたそうです。この施設では、母親のコミュニティーだけでなく、父親も参加し必要な情報も得られる仕組みにされるそうです。先達の新しい夢を応援して参ります。

 春日助産院 816-0851 福岡県春日市昇町6-102

 TEL 092-581-4069 FAX 092-586-0010

 http://kasuga-jyosanin.jimdo.com/ 

2012年9月12日 (水)

先達に聴いてみよう!第6回 春日助産院 院長 大牟田智子さん(前編)

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 福岡のベッドタウン・春日市で創業47年、母娘二代にわたる春日助産院院長・大牟田智子さんの登場です。「自然分娩」と「母乳で育てる」をプリンシプルに掲げる同院では、月に十名前後の赤ちゃんが元気に産声を上げています。少子高齢化といわれて久しいですが、その原点は妊娠・出産に始まる母子関係に遡ります。最前線で活動されている先達にお話しを伺いました。

 高三夏休みの急転、助産師を継ぐ決意を固める

 先代であるお母さんが開業された1965年は、既に病院分娩が病院外分娩を上回り、将来性の観点からご親戚の方も反対されたそうです。先達も継ぐつもりはなく、栄養士を目指して付属の高校に進学されました。 

 ところが、高校三年生の夏休みに転機が訪れます。看護師の方がご家庭の事情で長期に休暇をとられたため、先達はにわか助産助手として先代と仕事を共にされます。そのときの体験は「母(助産師)と母(生む人)の信頼関係、もう恐れ入りました、という感じ。」だったそうです。高三2学期での進路変更、しかも文系から理系ですから先生も驚かれたそうです。一浪の後、看護大学へ進学、助産師を目指されます。

 北里大学に就職、最先端分娩医療を体感

  卒業後、北里大学に就職されます。当時、同大学は「計画無痛分娩」の最先端医療機関でした。最新設備で医師の管理下の分娩は、日曜日夕方の入院、オリエンテーション②前処置→③月曜朝の点滴→④午前中の出産→⑤金曜日退院と変わらぬ手順で進み、まるで工場のベルトコンベアーのようだったそうです。

  帝王切開や未熟児医療など母子の生命を守る医療の凄さ、重要性を感じる反面、施術により女性の身体がコテンパンにされることに暗い陰を感じたそうです。本来、人間も哺乳類、女性は自然に分娩し授乳する能力があるのに、なぜ医療技術や人工栄養に依存することになったのか?先達の中に萌芽が芽生えます。

 帰郷、「世にも珍しいマザークラス」の立ち上げ

  先達は、先代の助産院で働くため帰郷されますが、これを契機に母娘の新たなチャレンジが始まります。若手助産師が集まり、勉強会をスタート。深夜のファミレスで議論を戦わせる日々は、「世にも珍しいマザークラス」として結実します。医療関係者からの批判を受けながらも水中分娩やフリースタイルなど様々な新しい試みに取り組まれたそうです。

 お産の記憶は母子関係に多大な影響を与える

  先達は、「本来、女性は経済などの制約がなければ子供を産みたがるもの。ところが、近頃では母性がもうとうない人の存在も認めざるを得ない。」と仰います。これは母親の世代が幸せなお産をしておらず、お産の経験が、痛い・怖い・孤独感などネガティブな記憶となっているため、母性が子の世代に柔らかく受け継がれなかったからだと指摘されます。現在のお産世代(30歳前後~40歳前後)が生まれた1970年代~80年代前半までは、医療管理型へお産の風景が大きく変わった時季であったことと符合しているそうです。

 逆に彼女らの祖母の世代(90歳代前後)は、お産は楽しい記憶としてあるそうです。日頃の仕事が厳しく、お産で休めるだけでなく、栄養のあるものをいっぱい食べられて、おっぱいを赤ちゃんにいっぱい飲ませられて楽しかったとなるそうです。次代の子供たちに母性が正しく引き継がれるかは、現在のママたちがいかに幸せなお産経験を積むかにかっているようです。

 両極の体験が中庸を生み、幸せなお産に繋がる

  先代の助産院と北里大学での先進医療、この両極を知ることが先達の在り方に大きく寄与していると思います。哲学でいうところの中庸の境地といえるでしょう。示唆に富むお話しが多く、まだまだお伝えしたいことがございます。次号は引き続き後編としたいと存じます。拙筆で恐縮ですが、ご期待ください!

先達に聴いてみよう!第5回 ロゴブランドクリエイター 根本和幸さん

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小さな会社のロゴマークデザイン実績数福岡ナンバーワン、ロゴブランドクリエイーター、DesignGrac代表根本和幸さんの登場です。根本さん(以下、「同氏」)は37歳ですが、中小企業のロゴマークに特化した戦略で築き上げた実績は『先達』として十分なものです。

 ブランドとは何か?を潜在意識に叩き込んだ少年期

  同氏は、北九州市小倉南区の出身、なかなかやんちゃな少年期を過ごされたそうです。お父上がTOTOに勤務されており、初めての友達のお宅に伺うと、先ずは衛生陶器のロゴマークを確認したそうです。同社は、ウォシュレットをはじめとする物作りの文化や愛社精神で有名なブランド企業です。お父上のTOTOブランドに対するコミットメントを肌で感じ、現在に繋がるセンスを涵養されたのでしょう。

 デザイン学部へ進学、広告デザイナーの道へ

  クラブDJや波乗りとアンダーグラウンドの世界にのめり込んだ大学生活。自らが企画したクラブイベントをきっかけにフライヤーなどのデザインやイベントに興味を持つようになり、卒業後は広告会社へ入社する。しかし、憧れていたクリエイティブな仕事とは違う現実に、もっとクリエイティブな仕事がしたいと思い、デザイン製作会社へ転職。パッケージデザインの仕事を5年間経験。徹夜の多い業界で、せっせと下積みの経験を培っていく。経験を積めば積むほど、デザイン業界の仕組みに疑問を感じるようになり、デザイナーは印刷会社の下請けという立場に嫌気がさし、自分への大きな勘違いもあり無謀にも独立、平成15年にデザイングレイスを設立することに。

 開業後の潜水生活、反転と同時に掴んだものは?

 直接お客様と仕事がしたいと思っていたが、お客様を見つける事もできず結局はお金が底をつき、再びの印刷会社から下請けの仕事をもらうという情けない日々。仕事量もデザイン代も下がる一方で、最終的には、土曜日曜はアルバイトで食いつなぐという最低の生活。しかし、危機が好機になる瞬間がやって来る。アルバイト先の専務から自社のロゴマーク制作を依頼されます。初めて作ったロゴデザインを見せた所、「お前凄いよ!」と、デザイナー歴10年を迎え、渇望していた客様からの感謝の言葉、これが初めての「魂のごちそう」だったそうです。その日の帰り道、「そう言えば中小企業は大手の会社に比べてロゴデザインが圧倒的にダサイ所が多い。この中小企業のロゴデザインならば、これまで経験してきたパッケージデザインの仕事が活かされて、デザイナーとして、もっと多くの人の役に立つのではないか」と気づきます。

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ブランドマーケティング実践会で元気企業を発掘

 

 

 セミナーコンテスト優勝の実績を引っ提げ、ブランドマーケティング実践会を主催、今年で5年目を迎えられます。実践会を含め、過去4年間で140社以上のロゴブランド戦略を指導、多数の起業家・元気企業を輩出し、最も効率的で即効性のあるブランド構築方法を確立されました。「小さな会社を半年で売上2倍にするロゴマーク戦略」を標榜し現在に至ります。

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「世界のタイヤを日本へ」のキャッチコピーで一日1万本のタイヤを売る通販サイトとして急成長中の株式会社オートウェイのロゴマークも同氏のデザインによるものです。「半年で売上を2倍にする」を具現化した正に好例といえるでしょう。

 

皆様の会社でも、ロゴマークの作成プロセスを通じマーケティング戦略を見直されませんか?

先達に聴いてみよう!第4回 株式会社エムビーエス 山本貴士社長

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 のぼり・看板等屋外広告のエンドライン株式会社の山本啓一社長が主催されていますFukuoka成長塾に参加させていただきました。第14回を数えるそうですが、「継続は力なり」、大変、素晴らしいと思います。

 ご縁をいただき、感謝しております。

 今回の講師は、株式会社エムビーエスの山本貴士社長です。同社は外壁リフォームの卓越した技術力を武器に創業わずか8年目の20054月、弱冠33歳で福岡証券取引所Q-Boardに株式上場を果たされました。中国地区ニュービジネス協議会会長賞、大前研一氏主催のビジネスジャパンオープン審査特別賞など、受賞歴も多数にのぼる山口県のベンチャーの雄です。

  <裕福な暮らしが一転、一家離散の危機>

 家業の倒産により、一家離散。強硬な債権回収が始まる。裕福な家庭事情は暗転し、いきなりどん底生活へ突入。出生地の山口から関東へ転居されます。

 山本社長は、「貧乏だから」と馬鹿にされないよう勉強にスポーツに人一倍努力されました。そうすることで、世間の目から妹さんを守りたかったそうです。

 指導者に恵まれ、野球の名門校に進み、エースで4番のスター選手でしたが、経済上の理由から高校を中退、トラックの運転助手になり、家計を支えます。

 <テレビの甲子園中継、再び燃え上がる闘志>

 18歳の夏、休日にドライブに出掛けられます。ドライブインで目に入った甲子園のテレビ中継、同級生7名が甲子園に出場し、その活躍を映し出していたそうです。バイトばかりで先の見えない自分と、ひとつの夢を叶えたライバルとの差に愕然、「いったい俺は何をやってるんだ」と絶句、あまりの悔しさに、涙が溢れてきたそうです。それを契機に、社長を目指していた幼き頃の夢を思い出し、熱い心に再び火を灯すことになります。

 <再び宇部市へ、ピケ足場の親方になり反転攻勢>

  山本社長曰く、運良く親友の父の紹介で、大手会社ディーラー・ヤナセに就職、品質管理部でビジネスの基本を学ぶことになります。(山本社長のお話には、「運良く」という言葉がしばしば登場しますが、運を引き寄せる力が半端ではないのでしょう。)これまた、運良くヤングリーダーに任命され通常の数倍のスピードで業務に精通していきます。1年半で退職、退職金50万円を握りしめて、故郷山口県宇部市の地を踏みます。故郷といっても何の伝手もなく、単身での再出発、大家さんが見せてくれた求人広告が縁で、ピケ足場の親方になり、品質管理のノウハウを活かし4ヵ月目には月100万円の利益を上げる迄になられます。

 <二番手は旭化成、外壁リフォームのダントツ企業>

 ピケ足場の現場で耳にしたお客様の苦情をヒントに外壁リフォームを研究、特殊コーティング剤を開発されます。現在では、高速道路の橋桁など巨大構造物にも応用できるダントツ一番の技術を保有し、業界二番手の旭化成に大きく水を空けているそうです。二番手が旭化成ですからスケールがでかいです。

 <自己成就予言、5年後のパーティー会場を予約>

 2000年の誕生日、事業計画を練るため宿泊された宇部全日空ホテル、翌日のチェックアウト時に「5年後の今日、上場記念パーティーをするので、一番広い宴会場を押さえておいて」と予約、その後も毎年誕生日に宿泊、予約の確認を繰り返し、何と予約通り福岡証券取引所Q-Boardに株式上場を果たしパーティーを開催されました。予約されたときはさすがに確信まではなかったと思いますが、「逆立ちしてもできないないなら、逆立ちしてできる方法を実現すればいいんだ」と徹底してイメージし具現化する力が叶えた自己成就予言、思考は現実化する正に実例だと思いました。

 益々のご活躍をお祈りしております。

 

2012年1月 6日 (金)

先達に聴いてみよう 第3回 MaxVision 柳生雄寛代表

Photo_7自己開発支援&人脈構築支援のMaxVision・柳生雄寛代表のセミナー「サムライコンサル塾」に参加させていただきました。全12回3ヶ月にわたるセミナーで、マーケティングやマネジメントの考え方レベルに大変大きな収穫がありました。     

同社は、『人生は、誰と出会うかで決まる!』をコンセプトに、意識の高い大学生と志の熱い社会人が集い、それぞれの立場を活かしながら、自己開発と人脈構築を目的としたユニークな社会活動を展開されています。

柳生代表のCI(コンセプトイノベーション)の手法は、マーケティングを自己開発や経営力向上に活かした実践的ノウハウです。平易なキーワードで中小企業の経営を加速できると実感しております。

<学生起業家から船井のトップコンサルタントへ>
 柳生代表は、神戸生まれ・神戸育ち。19歳の時に起業。イベント企画・人材派遣・飲食店経営・通信関連事業・輸入代行業などを展開する中、阪神淡路大震災に遭遇し転機を迎えられます。船井総合研究所にて、マーケティング・マネジメント・ブランディングなどの実践ビジネスノウハウを修得。サンクチュアリ(漫画)に共感。天命を知り、『コンサルティング業は、我が天職なり』と気づき、2000年、船井総合研究所に入社。経営者の経験を持つ希少なコンサルタントの価値を活かして業種業態や規模を(街のうどん屋さんからNTTやホストクラブまで)問わず切れ味鋭いアドバイスで高い評価を得、1回のコンサルフィーが35万円以上というトップコンサルタントでした。

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<成功の3条件とは?>
 柳生代表は、多くの成功した経営者との出会いやビジネスの経験から、船井総研創業者・船井幸雄氏の提唱された成功の3条件=素直×勉強好き×プラス発想がやはり鉄則だと説かれます。言葉を知識レベルで捉えず、考え方レベルまで突き詰めて理解すると見えてくる。この3条件を真に理解することで、ビジネスパートナーの選び方に困ることはなくなります。

<なぜビジネスのスピードが上がらないのか?>
 柳生代表は、気づかない社長は論外、気づいた社長も「何をするか」が決められず、ビジネスのスピードが低下していると指摘し、決められない最大の理由は、マーケティングのノウハウの欠如と看破します。
そのうえで、難しいはずのマーケティングのノウハウを、易しく短い11のキーワードに落とし込んで解説されます。紙数の関係で、詳細は書けませんが、正に目から鱗が落ちます。

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<福岡成功塾を3月に開催します!>
 当社では、3月に柳生代表をお招きして、「福岡成功塾」と題したセミナーを開催する予定にしております。成功の4プロセス・7ステップを踏まえ、マーケティング力向上を経営改善に直結させるノウハウを是非、体感いただきたいと思っております。改めてご案内しますので、奮ってご参加ください。